C3腎症は、免疫のしくみのひとつである「補体」の異常が関与する病気です。補体には細菌やウイルスなどの異物から体を守る役割があります。正常な人では、この補体の活動が抑えられており、感染や異物がないときなどは、必要以上に活性化しないように抑制する機能が備わっています。C3腎症ではこの機能が過剰にはたらいてしまうことで、“C3”という補体たんぱく質などが腎臓で“ふるい”の役割を果たす糸球体に沈着する結果、糸球体の炎症を引き起こしていると考えられています。炎症が続くと、腎臓は障害を受けて腎機能が低下していきます。