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ゾレア®による治療を受ける重症アレルギー性ぜんそくの患者さまとご家族の方へ

監修:
東京女子医科大学 呼吸器内科学講座  教授・講座主任
多賀谷 悦子 先生 

アレルギーとは、害のない物質(アレルゲン)に対する免疫の過剰反応

私たちの体には、ウイルスや細菌など害のある異物が入ってきたときに、それらを攻撃するしくみがあります。それが免疫です。ウイルスや細菌が体内に侵入すると、リンパ球が活性化し、異物を攻撃する武器となる「抗体」という物質がつくられます。
アレルギーとは、この免疫が、ダニやハウスダスト、花粉などの本来は害のない物質に対して過剰に反応してしまう状態です。アレルギー反応を引き起こす物質をアレルゲン(抗原)といいます。害のないアレルゲンを攻撃するために、抗体をどんどん放出してしまうことで、アレルギーの症状が起こるのです。

害のないアレルゲンに対して
アレルギー反応が起こります

防御反応…ウイルスや細菌に対して攻撃 アレルギー反応…害のないアレルゲンに対して抗体をどんどん放出

「IgE抗体」がアレルギー性の炎症を引き起こします。

「抗体」には、さまざまな種類がありますが、なかでもアレルギー反応を起こす重要な役割をもつといわれるのが、「IgE(アイジーイー)抗体」です。
アレルゲンが体内で感知されると(❶)、「Bリンパ球」という免疫細胞でIgE抗体がつくられます(❷)。アレルゲンとIgE抗体が免疫細胞の一種であるマスト細胞に結合すると、「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」などの化学物質が放出され、これらが炎症を起こします(❸)。
また、アレルギーには、「好酸球」という別の免疫細胞を介して、炎症性のたんぱく質を放出して炎症を起こす、別のしくみもあります(❹)。

アレルゲンとIgE抗体がアレルギー性の
炎症を引き起こします

1.アレルゲンが体内に侵入して感知される 2.Bリンパ球でアレルゲンと結合するIgE抗体がつくられる 3.アレルゲンとIgE抗体がマスト細胞の表面で結合すると、ヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症化学物質が放出される 4.好酸球が炎症性のたんぱく質を放出 ⇒ [アレルギー性の炎症] <イメージ図>