花粉症の症状をコントロールするために、
さまざまな薬があります。
アレルギー反応の元を抑える薬、炎症を起こす物質を抑える薬、起こってしまった炎症を抑える薬などがあります。
さまざまな治療薬
花粉症のしくみ
①花粉(抗原)が体内に侵入
②抗原と結合する性質をもつ抗体(IgE)がつくられ、マスト細胞に結合
〈ゾレア〉
炎症の原因であるアレルギー反応の元を抑えます。
ゾレアは花粉によって産生されたIgEと結合し、IgEがマスト細胞と結合できなくすることで、アレルギー反応=炎症をその元から抑えます。
イメージ図
参考:Liu, J. et al.:Biochemistry. 34(33), 10474, 1995
著者の所属先であるGenentech社は、ノバルティス社とゾレアに関する共同開発を行った。
〈抗ヒスタミン薬〉、〈抗ロイコトリエン薬〉など
炎症を起こす化学物質のはたらきを抑えます。
③マスト細胞が、炎症を起こす化学物質(ヒスタミン、ロイコトリエン、サイトカインなど)を産生・放出(アレルギー反応)
鼻水・鼻づまり
〈鼻噴霧用ステロイド薬〉など
鼻の炎症を抑えます。
目のかゆみ
〈点眼用抗ヒスタミン薬〉など
目に炎症を起こす化学物質のはたらきを抑えます。
〈点眼用ステロイド薬〉など
目の炎症を抑えます。
④鼻や目に炎症が起き、花粉症の症状が起こる
参考:Mandhane, S. N. et al.:Int Immunopharmacol. 11(11), 1646, 2011