薬物療法で痛みを抑えながら、定期的な運動で関節の動きを良くすることが治療の基本です。
薬物療法は非ステロイド性抗炎症薬から始めます。
体軸性脊椎関節炎の治療[1]

※日本では体軸性脊椎関節炎の治療薬としては承認されていません
非ステロイド性抗炎症薬(痛み止めの薬)
薬物療法の中心となるお薬です。
炎症を抑えたり、痛みをやわらげたりします。
市販の頭痛薬、かぜ薬にも有効成分として非ステロイド性抗炎症薬が含まれていることがあるので、一緒に服用する際には必ず薬剤師や医師に相談してください。
局所ステロイド注射
骨盤や手足の関節の痛みに効果があるといわれています。関節内に直接ステロイド薬を注射します。
サラゾスルファピリジン※
手足の関節の痛みに効果があるといわれています。関節リウマチの治療薬としても用いられています。
※日本では体軸性脊椎関節炎の治療薬としては承認されていません
生物学的製剤
非ステロイド性抗炎症薬で十分な効果がみられない場合に用いられます。非ステロイド性抗炎症薬とはしくみが異なり、サイトカインに作用することで痛みをやわらげます。
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多田久里守ほか:日本脊椎関節炎学会誌[第2期]. 2020;Ⅶ(1):9-18. より改変