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体軸性脊椎関節炎でコセンティクス®を使用される患者さんへ

監修:
公益財団法人 日本生命済生会 日本生命病院
リハビリテーション科部長・整形外科・乾癬センター
辻 成佳 先生

コセンティクスは本来からだを守っている免疫機能へはたらきかけるため、治療中は免疫の力が弱くなります。ウイルスや病原菌への抵抗力が低下し、結核や肺炎、かぜなどの感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。

感染症予防のための体調管理

感染症予防のための体調管理

手洗い・うがいをしましょう

感染症予防のための体調管理

かぜやインフルエンザが流行る時期は、マスクなどで予防しましょう

生ワクチン接種について

生ワクチンの接種はできません

感染症が起こるおそれがあるため、コセンティクス投与中はBCG、麻疹・風疹、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などの生ワクチンの接種ができません。その他のワクチンの接種を希望される場合も、主治医にご相談ください。

生ワクチンを摂取するイメージ

日常生活で気をつけること

症状を悪化、進行させないために、日常生活において次のことに気をつけましょう。

適度な運動をする

イメージ:椅子に座ったまま背伸びをする男性のイラスト

背骨や関節の動きを保つために適度な運動をしましょう。無理は禁物ですが、からだの動く部位(背骨、関節など)を、毎日一度はまんべんなく動かすようにしましょう。
運動についての詳しい情報は下記をご参照ください。

日本脊椎関節炎学会「AS患者さんのための体操教室」

日本AS友の会「強直性脊椎炎~療養の手引き 第3版~. Q.27 運動(体操)療法は、どんなものをどのように行えば良いですか?」

長時間、同じ姿勢をとらない

イメージ:椅子から立ち上がる男性のイラスト

長時間同じ姿勢をとると、肩、背中、腰に負担がかかり、痛みが出やすくなります。座りっぱなしにならないよう、できるだけ頻繁に体を動かすようにしましょう。

寝るときは適切な寝具と姿勢で

イメージ:仰向けで眠る男性のイラスト

なるべく仰向けで寝るようにしましょう。敷布団(ベッド)は、背骨がまっすぐになるようある程度硬さがあるものが良いでしょう。

禁煙を心がける

イメージ:禁煙マーク

タバコは臨床症状を悪化させたり、肺炎などの肺合併症を起こしやすくしたりします。禁煙を心がけましょう。