コセンティクスは乾癬の症状を起こすIL-17Aのはたらきを抑え、皮膚症状や関節症状の改善をめざすために使用するお薬
コセンティクスは生物学的製剤の一つです。
生物学的製剤は乾癬症状を引き起こす過剰なサイトカインのはたらきを抑えますが、サイトカインにもいくつかの種類があり、IL-17A(インターロイキン・17・エー)というサイトカインが乾癬の症状に深く関わっていると考えられています[1]。コセンティクスは、このIL-17Aのはたらきを弱め、これまでさまざまな治療を受けても、満足できる改善がみられなかった尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)(かんせつしょうせいかんせん[かんせんせいかんせつえん])、膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)などの皮膚症状と関節症状を改善するためのお薬です。
乾癬の症状があらわれているとき
IL-17Aが過剰に増え、皮膚症状や関節症状があらわれます。
![乾癬の症状があらわれているとき](/sites/okusuri_novartis_co_jp/files/styles/twoup_layout_desktop_1080/public/2022-07/cosentyx-psoriasis-about-001.png?itok=HXda23kt)
コセンティクスを投与したとき
コセンティクスが過剰に増えたIL-17Aに結合し、はたらきを抑えるため、皮膚症状や関節症状が改善することが期待されます。
![コセンティクスの作用(イメージ図)](/sites/okusuri_novartis_co_jp/files/styles/twoup_layout_desktop_1080/public/2022-07/cosentyx-psoriasis-about-002.png?itok=lw0Xly9u)
コセンティクスでの治療の対象は、これまでの治療で十分な効果がみられない乾癬患者さんや、治りにくい皮疹、関節症状がある乾癬患者さん
これまでの治療で十分な効果がみられない尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、膿疱性乾癬のうち、次の①、②のいずれかに当てはまる方がコセンティクスでの治療の対象になります。
投与できる方
①光線療法を含むこれまでの全身療法(生物学的製剤を除く)で満足できる改善がみられず、皮膚の症状が全身の10%(およそ手のひら10枚分)以上にある
②難治性の皮疹、関節症状または膿疱がある
![イメージ:投与できる方](/sites/okusuri_novartis_co_jp/files/styles/twoup_layout_desktop_1080/public/2022-07/cosentyx-psoriasis-about-003.png?itok=UNGNyRPf)
以下のような方は、コセンティクスでの治療を受けることができない、または治療を受けることができても投与する際に注意が必要になります。いずれかに当てはまる方は、必ず医師にお伝えください。
投与できない方
- 重い感染症をわずらっている方
- 活動期の結核をわずらっている方
- コセンティクスに含まれる成分で、過去にアレルギー反応を起こしたことがある方
![イメージ:医師のイラスト](/sites/okusuri_novartis_co_jp/files/styles/twoup_layout_desktop_1080/public/2022-07/cosentyx-psoriasis-about-004.png?itok=YyOMWnAa)
投与に注意が必要な方
- 感染症をわずらっている方、または感染症が疑われる方
- 結核にかかったことのある方
- 活動期のクローン病をわずらっている方
- ご高齢の方
- 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
![イメージ:患者さんのイラスト](/sites/okusuri_novartis_co_jp/files/styles/twoup_layout_desktop_1080/public/2022-07/cosentyx-psoriasis-about-005.png?itok=xz2Ufu5k)
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佐野栄紀:⽇本臨牀. 2018;76(1):22-27.