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小児の乾癬でコセンティクス®を使用される患者さんへ

監修:
名古屋市立大学大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科学 教授
森田 明理 先生

コセンティクスは生物学的製剤(せいぶつがくてきせいざい)です。

増え過ぎたIL-17A(インターロイキン・17・エー)に結合し、そのはたらきを抑(おさ)えることで、3つのタイプの乾癬(かんせん)〔尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)(かんせつしょうせいかんせん[かんせんせいかんせつえん])、膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)〕の皮膚症状(ひふしょうじょう)や関節症状を改善することが期待できるお薬です。

生物学的製剤ってなあに?

最先端(さいせんたん)の技術(バイオテクノロジー)によって生物が産生するたんぱく質から作られたお薬で、病気に関連する物質にピンポイントで作用します[1]

生物学的製剤と従来の医薬品との違(ちが)い[2]

生物学的製剤と従来の医薬品との違い

コセンティクスは、生物学的製剤のなかでも抗体製剤(こうたいせいざい)(完全ヒト抗体)に分類されるお薬です[3]

抗体製剤の種類[4]

抗体製剤の種類

乾癬の症状があらわれているとき

IL-17Aが増え過ぎてしまい、皮膚や関節に炎症(えんしょう)が起こります。

乾癬の症状

(イメージ図)

コセンティクスで治療(ちりょう)したとき

コセンティクスは、炎症を起こすIL-17Aに結合してそのはたらきを抑え、炎症をしずめて、皮膚や関節の症状を改善することが期待できます。

コセンティクスで治療したとき

(イメージ図)

  1. 長坂憲治ほか:臨床検査. 2011;55(11):1349-1358.

  2. 一般社団法人くすりの適正使用協議会:バイオ医薬品ってどんなもの?.(https://www.rad-ar.or.jp/bio/pdf/whats_bio_ippan.pdf)より改変

  3. Sakanaka C:Yakugaku Zasshi. 2017;137(7):817-822.

  4. 内田智美ほか:治療学. 2010;44(2):247-250.より改変